2010年11月02日(火)
【メディカル】テロメアの長さは直腸結腸がん発症リスクに影響する!

テロメア(Telomere)染色体の末端部分にある構造でその長さが細胞の老化やがんの発生リスクと関係していることが知られていますが、米国・ミネソタ州メイヨークリニック付属医科大学Lisa A. Boardman准教授らがペンシルベニア州フィラデルフィアで開催されたAmerican Association for Cancer Research special conference on Colorectal Cancer: Biology to Therapy で発表した研究でテロメアの長さが直腸結腸がん発症リスクの増大に影響していることがわかりました。
准教授らは比較的若い年齢で発症している結腸がん患者のテロメアが、同年代の健康な人よりも短いのではないかと予測し、60歳以下のマイクロサテライト安定性の直腸結腸がん患者772人の末梢血白血球DNAのテロメアの長さを測定し、同時に比較対照するために1660人の同年代の健康な人のテロメアの長さも測定しました。測定結果を分析したところ、テロメアの長さが最長のグループと最短のグループが、直腸結腸がん発症リスクが高いことが明らかになりました。
准教授によれば、この結果は若くして結腸がんを発症する患者に関しては、テロメアが短かいために老化が人よりも早いタイプと、テロメアが長い別のタイプに区別できる可能性を示しており、将来的には患者のテロメアの長さを測定して、それに合致した別々の治療が行われるようになるのではないかとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
American Association for Cancer Research special conference on Colorectal Cancer: Biology to Therapy 2010.
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