2010年09月05日(日)
[食]柑橘類フラボノイドのナリンゲニンに肝臓の脂肪燃焼促進効果!

イスラエルにあるエルサレム・ヘブライ大学のYaakov Nahmias博士らが、8月25日にオンラインジャーナルPLoS ONE.に発表した研究で、グレープフルーツなど柑橘類の苦味成分の抗酸化フラボノイドであるナリンゲニン(Naringenin)に、肝臓の脂肪燃焼を促進する働きがあることがわかりました。
博士らは培養されたヒト肝癌細胞株Huh7などを使用して実験しました。Huh7でナリンゲニンがどのように働くかを分析したところ、ナリンゲニンが細胞の核内受容体であるPPARα(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α・高脂血症改善薬の主要な標的分子)PPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ・糖尿病治療のためのインスリン抵抗性改善薬の標的分子)を増加させ、LXRα(肝臓X受容体α・コレステロールなどの脂質代謝の制御に関わっている)をブロックしていました。
博士によれば、これは長期に渡る絶食時に生じるものと同様であり、またアトキンスダイエット(低炭水化物ダイエット)で自然に起きるものも、同様の作用だということです。
この研究結果から博士は、将来的にこのグレープフルーツから採れるナリンゲニンが、患者に使用できるところまで研究が進めば、副作用のないサプリメントとして高脂血症、2型糖尿病、全体としてのメタボリックシンドロームの改善・予防に効果的なものになりうるとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
PLoS ONE 8月25日
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