2010年08月20日(金)
[メディカル]脳の生活ゴミ「βアミロイドタンパク質」がアルツハイマー型認知症を早期に予測

βアミロイドタンパク質は、脳に発生してアルツハイマー型認知症を起こす原因(アミロイド仮説といいます)になる、脳の生活ゴミのようなタンパク質として知られ「びまん性老人斑」とも呼ばれます。このβアミロイドタンパク質が、認知症を発症していない段階での認知機能の低下と関係していることが、アメリカコロンビア大学のRichard P. Mayeux博士らによって、8月10日付のオンライン版Archives of Neurologyに発表されました。
この研究では、認知機能の低下が認められていない健康な高齢者のベータアミロイドの血漿中に含まれる濃度が一般よりも高い場合、数年後に認知機能の低下が見られるかもしれないことを指摘。これによって、アルツハイマー型認知症治療薬の「アリセプト」などを早期にのみはじめて、病期の進行を遅らせることが可能かもしれないことを報告しています。
ただし、βアミロイドの血漿中の濃度が高い人すべてが、アルツハイマー型認知症を発症するとは言えず、βアミロイドタンパク質の濃度を、認知症発症のバイオマーカーにするにはもう少し時間がかかるとしています。またβアミロイドタンパク質の幾つかある種類のうち、Aβ40は認知症の発症と関係性が認められず、より凝集性の高いAβ42が認知症発症と関係がありそうだということです。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
8月10日付オンライン版Archives of Neurology
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