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2010年08月10日(火)

[サイエンス]捕りにいくのか、待ち受けるのか!脳のサイズで決定される魚の捕食スタイル

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泳ぎ回って動いているエサを探しまわるタイプの種類の魚と、海底にじっとしていてエサが近寄ってきたところでパクリといくタイプの捕食行動をとる種類の魚がいることは、釣り好きの人なら誰でも知っていることだと思います。カナダ・オンタリオ州University of GuelphのRobert L.McLaughlin教授らがBehavioral Ecology and Sociobiology 7月1日オンライン版に発表した研究で、種類は同じでも捕食行動にタイプの違いがあり、カワマスの捕食行動タイプの違いは、脳の特定部分の大きさと関係していることがわかりました。

教授らはこれまでの研究から、川面の虫などを求めて素早く泳いで餌を取る積極的なタイプのカワマスと、川の底の方の湧き水と川の水が混じり合うような場所で、じっと川ガニや川エビを待ち受けて捕食する臆病なタイプのカワマスの2種類がいることがわかっており、今回の研究では、それら2タイプのカワマスの脳を分析しました。

その結果、匂いを嗅ぎ分ける能力に関与する嗅球の大きさは両者に違いはなく、泳ぎ回って捕食するタイプのカワマスの終脳の大きさが、臆病で待ち受けるタイプのカワマスより大きいことがわかりました。

教授によると魚の終脳は、魚がいろいろなところを泳ぎ回り、水中の地形を記憶する能力に関与する部分であり、明らかに終脳が大きいカワマスがより活動的な捕食行動をしていることが明らかになったということです。教授はこの研究結果が、野生の生物で観察される捕食行動の違いの背景にある中枢神経メカニズムを理解していくための助けとなり、同一種の生物の中でも環境との関わりによって多様な性格特性がなぜ、どのように生じるのかを今後研究するのに役立つものであるとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Behavioral Ecology and Sociobiology 7月1日オンライン版

キーワード:
サイエンス
脳
神経

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