2010年08月07日(土)
[サイエンス]縁台将棋の野次馬と囲碁の岡目八目の違いが、神経科学的で明らかに!

昭和の中頃まで夏の風物詩のひとつに、路地裏の縁台将棋がありました。銭湯帰りのおじさんやらお兄さんやらが野次馬になって、いずれか一方に肩入れして飛車だ、金だと五月蝿くらい本気のアドバイスが入りました(大抵の場合ちょっとした賭けがあったこともこうした背景にはあったようです)。囲碁の方では他人の打っている局面を冷静に客観的に見て当事者より先の先まで見越すことを岡目八目と呼びます。
ドイツ・マグデブルク(17世紀、当時の市長Otto von Guerickeが大気圧を示すマグデブルクの半球の実験したことで有名な都市)のOtto von Guericke大学のThomas Münte教授らが、7月29日BMC Neuroscienceに発表した研究によると、、賭けの対象となる勝ち負けがあるゲームをしている他人の結果が「自分にも何らかの関わりを持つ」と思って見ている場合と、単に傍観している場合とでは、脳の働きが違っていることがわかりました。
教授らは被験者(平均年齢23.6歳、男性46人女性50人全て右利き、神経症・精神病の既往歴なし)を3グループに分けて実験し、実験中の被験者の脳における事象関連電位(event-related potentials脳波で測定するもの)を調べました。
実験では二人組になり一人が実際にゲームに参加しもう一人が勝負を見ているというもので①(中立)グループはゲームに参加しない被験者は単に傍観するだけ②(応援)グループはゲームしている仲間が勝てば自分にも報酬があり負ければ報酬がない条件③(敵対)グループは②と逆に仲間が負ければ自分に報酬があり、勝てば自分には報酬がないという条件、でした。
実験の結果は、被験者の前頭部のエラー関連陰性電位(FRN・失敗だと判ったときに現れる反応)に現れました。①では仲間が負けたときだけ(仲間は残念無念だろう)②では仲間が負けた時(自分も悔しい)③では仲間が勝った時(負ければよかったのに)にFRNが出ました(ただし女性は仲間が負けて自分が得をする状況でも男性と違いFRNが出たのは女性がより共感的なため)。
こうした結果を分析し、教授は他人のゲームを見ている傍観者の脳内では二つの異なる作用が働いていること、つまり一つはゲームの結果が自分自身に及ぼす影響によるもので、二つめはゲームをしている人の気持ちへの共感から生じる反応であるとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
7月29日BMC Neuroscience
- 2012年02月03日(金)
- [食]女性の食事のスピードは一緒に食事する人に影響されやすい!
- 2012年02月02日(木)
- [ライフスタイル]ベビーフェイスは敵に信用されやすい!
- 2012年02月01日(水)
- [ライフスタイル]ほとんどの米国人は身長を高めに体重を軽めに自己申告する!
- 2012年01月31日(火)
- [食]【会員限定】“フードファディズム”とは?
- 2012年01月30日(月)
- [食]ぶどう種子エキスが頭頸部がんに効果を持つ可能性あり!























































