2010年08月01日(日)
[食]まわりにつられてつい飲み過ぎてしまうのは遺伝子が原因!

今日は一杯だけと言いつつ結局午前様、などということをお酒好きなら何度も経験していると思います。酒飲みは意志が弱い、誘われるとすぐ飲んでしまう、酒に卑しいから嫌だ、などと奥様からきつい言葉をかけられて小さくなっているご主人方もいらっしゃることでしょう。でももしかしたら生まれ持った遺伝的な特性が、そうさせている可能性もあることを、オランダ・ナイメーヘン市Radboud UniversityのRutger C.M.E. Engels教授らがPsychological Science 7月号に発表した研究で明らかにしました。
教授らは、ドーパミンD4受容体の縦列反復配列が7回の人(この遺伝子反復が7回の人は先行研究で新奇探求性・新しいものを求める心が強いのでこの部分の反復がない人に比べて職業を変えたり、引越ししたりすることを好む性格であることが多くの研究で立証されている)と、そうではない人、合わせて113人を被験者に実験をしました。
実験は、オランダパブでCMの評価をするという建前で被験者を呼び、CM評価の後の30分の休憩時間にアルコール飲料、ノンアルコール飲料、何でも好きなモノを飲んでも良いという設定で行われました。被験者の隣にはサクラの被験者がいて、作業が終了するなりすぐにアルコール飲料を注文し、次々何杯も飲むパターンと、サクラが1杯だけ飲むパターンと、2通りで実験が行われました。実験の結果、サクラが何杯も飲んだときには、ドーパミンD4受容体の縦列反復配列が7回パターンの遺伝子を持つ人は、遺伝子パターンがそうでない人に比べて、2倍以上お酒を飲んでいました。しかしサクラが1杯だけの時には、遺伝子による違いはありませんでした。
教授らはこの結果から、この遺伝子パターンを持つ人は、友人に大酒飲みがいるとその影響で自分もそうなってしまう可能性が大きいとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Psychological Science 7月号
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