2010年07月31日(土)
[メンタル]男の顔は履歴書! 扁桃体の反応でわかる第一印象の妥当性=利益をあげている企業経営者は第一印象も迫力がある

昭和の大ジャーナリスト大宅壮一は「男の顔は履歴書」という有名な言葉を残していますが、その言葉を科学的に裏付けるような研究が発表されました。米国・ボストンにあるタフツ大学のNalini Ambady教授らが、NeuroImage7月12日オンライン版に発表した研究で、人は相手の顔の第一印象で何かを判断しようとするとき、大脳の扁桃体が反応し、その反応が妥当なものであることが明らかになりました。
教授らは、その人の外的影響力が、利益額という客観的な指標ではっきりしている企業経営者(CEO)の顔写真を使用して実験しました。
実験で被験者はまず、fMRI(機能的磁気共鳴画像)で脳をスキャンされている最中に、実験材料としてCEOの顔写真を12枚見せられ、彼らの顔がシンメトリーであるかどうかを判断するようにいわれました。
スキャンの後、今度は同じCEOたちの顔写真を見て、顔写真の印象から推測される彼らのリーダーシップの高低を評定させられました。分析の結果、被験者のスキャン中の左扁桃体(恐怖、怒り、悲しみなどの表情を認知する時に活性化されるといわれています)の反応の高さと、スキャン後のリーダーシップ度の評定に相関があり、さらに左扁桃体の反応の高さとCEOの経営する企業の利益額に相関性がありました。
つまり第一印象で脳の扁桃体をより活発に反応させた迫力のある顔のCEOが被験者にリーダーシップがあるCEOと判断され、事実そうしたCEOは利益をあげている有能なリーダーだったということになります。
簡単に言ってしまうとパッと見た瞬間の顔の印象が、見た人の扁桃体をどの程度反応させたかが、無意識のうちに判断基準となり、その反応度に基づく判断(この場合はリーダーシップ)には妥当性がある(結構当たっている)ということだそうです。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
NeuroImage7月12日オンライン版
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