2010年07月27日(火)
[メディカル]頭が大きいアルツハイマー病患者の方が認知症になりにくい?!

解剖学が盛んではない時代には、頭が大きい人のほうが、脳の体積も大きく、知能が高いと考えられ、その例としてアインシュタインや夏目漱石が挙げられていました。しかし、実際に解剖してみると、これらの天才たちの脳が特別に大きいわけでもなく、現代では脳の大きさやシワの数が知能に関係するということは、風説と化しています。
しかし最近の研究では、頭が大きい方が認知症になりにくいことが報告されました。
ドイツミュンヘン技術大学のRobert Perneczky博士が7月13日付のNeurologyに発表した内容によると、平均年齢75歳の270人(60%が女性)のアルツハイマー病患者に認知能力やアルツハイマー型認知症との関連があるAPOEという血症リポ蛋白の遺伝子型の解析(69%がAPOEε4 タイプ)、環境因子などを調べた結果、頭囲が65センチより大きいグループは、65センチより小さいグループに比べて、認知機能の衰退が少ないことがわかりました。
また、頭囲の大きさと脳の萎縮にも関係があり、頭囲が大きいほど脳の萎縮が少ないことがわかりました。
今回の研究では被験者の数が少なく、メカニズムについても分析されていないながらも、頭囲というわかりやすい目安によって、認知機能の低下の傾向がつかめることで、これを予防策に応用できるかもしれないとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Neurology. 2010;75:137-142
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