2010年07月04日(日)
[メンタル]アメリカの高齢者が幸福なのは周囲の寛容さとステレオタイプな対応のおかげ!?

敬老の日は存在するものの、多過ぎる高齢者に囲まれて、日本の若者たちの敬老精神はどうなっていくのか気になるところですが、米国では心配ないようです。
米国・インディアナ州・Purdue UniversityのKaren Fingerman教授らがCurrent Directions in Psychological Science 6月号に発表した研究によると、米国の高齢者は、周囲の寛容さと高齢者に対するステレオタイプな考え方に基づく対応のために、以前より人間関係が良くなっていると感じることができていることが明らかになりました。
教授らはこれまでの高齢者の研究で、高齢者たちが身体機能や認知機能が年と共に衰えていくと感じているのに対し、人間関係については以前よりも良くなっていると感じている、という結果を得ていました。高齢者たちは友人関係、夫婦関係、兄弟関係、親子関係などで、より良くなっていると感じているのです。なぜこのような結果が得られるのかという疑問に対する答えが、今回のいくつかの実験、に基づく研究から得られたということです。
教授らが得た研究結果によると、米国では高齢者の行動や態度に対して、より若い人たちが寛容であり、また高齢者に対する尊敬などステレオタイプな見方によって、誤りを指摘したりして軋轢を起こすことを避けていることがわかりました。教授はこうした周囲の人々の寛容さによって高齢者は人間関係が改善したと感じられているのではないかと指摘し、今後は敬老精神の必要性が米国以外の文化でどのように機能しているか研究する計画だそうです。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Current Directions in Psychological Science 6月号
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