2010年06月20日(日)
[食] カルシウム・サプリメントの過剰摂取は健康上の問題を引き起こす可能性あり!

カルシウム・サプリメントの摂り過ぎが高血圧症、腎不全などの健康上の問題を引き起こしていることが、ペンシルベニア大学医学部のStanley Goldfarb教授らがJournal of the American Society Nephrology 4月22日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
教授らによると、胃潰瘍の治療のための制酸剤と、牛乳の多量同時摂取による相互作用が、血中のカルシウム濃度を上げ、その結果として高血圧症や腎不全を引き起こすことから、ミルク・アルカリ症候群として、20世紀の前半にすでに知られていたものと同様の症例が増えているのだそうです。
ミルク・アルカリ症候群は新たな潰瘍薬の出現でほとんど見られなくなりましたが、教授によると最近は閉経後の女性などが、骨粗鬆症の予防のため市販されているカルシウムと、ビタミンDのサプリメントを大量摂取してしまうことで問題が生じることが増えており、同様に妊婦や過食症の患者、人工透析を受けている腎不全患者などもこうしたリスクを抱えているので、カルシウム・アルカリ症候群と名前を変えて、一般に警鐘を鳴らすべきであるとしています。
さらに教授らは問題を生じさせないためのカルシウム・サプリメントの限界摂取量は一日あたり1.2gから1.5gで、これ以下になるようにすべきであり、かつ上記の問題を抱えているような人は血中カルシウム濃度のチェックをするなど注意が必要であるとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Journal of the American Society Nephrology 4月22日オンライン版
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