2010年06月18日(金)
[メンタル]瞑想に熟達すると痛みの辛さを情緒的に和らげられる

英国ではうつ病や慢性痛などの治療に使用される認知・行動療法(Cognitive behavior Therapy)の研究が盛んであり、また研究も進んでいます。
最近では認知療法(Cognitive Therapy)の新たな展開として、Mindfulness-Based Cognitive Therapyと呼ばれる瞑想を取り入れた認知療法も、うつ病などに効果があるとされて瞑想の効果に関する研究も関心が持たれているようです。
英国・マンチェスター大学のAnthony Jones教授らがPain 5月21日オンライン版に発表した研究で、瞑想に熟達した人は自分が受ける痛みに対する予測、痛み自体の経験が一般人とは異なっていることがわかりました。
教授らは35年以上瞑想経験のある熟達者と一般人を対象に、レーザー光線を受けた時の痛みの感覚と彼らの大脳の反応を比較調査、分析しました。
その結果、瞑想に熟達している人は大脳の痛みを予測する部位の活動が少なかったのだそうです。瞑想熟達者の脳は、たった今現在の刺激にのみ集中しており、自分にマイナスの反応をもたらす痛みの刺激を事前に予測して、脳の反応を活発化させていないことが一般人と大きく違っていました。瞑想熟達者は反応をコントロールすることで、結果として痛みの不快さを予測しないことで、時間的にもより短時間の苦痛に感じるようにしていたわけです。
教授は関節炎などの慢性痛に悩まされている患者は、さらに苦痛を予測することで抑鬱にも悩まされており、瞑想を療法に取り入れる効果が期待されているとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Pain 5月21日オンライン版
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