2010年06月09日(水)
[食]栄養バランスの悪い食事を助長するテレビの食品CM

日本人の基準から見ると、モデルや俳優を除く一般のアメリカ人は、ほとんどが太り過ぎに思えますが、その原因はカロリーだけの問題ではないようです。
米国・ジョージア州Armstrong Atlantic State UniversityのMichael Mink准教授らがJournal of the American Dietetic Association 6月号に発表した研究で、米国ではテレビCMがオンエアーされている食品だけで構成された2000キロカロリーの食事に含まれる砂糖は、一日に推奨されている摂取量の25倍であり、脂肪は20倍であるのに対し、野菜、乳製品、果物は推奨量の半分以下になってしまうことがわかりました。
准教授らは2004年の秋、テレビのプライムタイム(ABC.CBS.FOX.NBC)をトータル(20時から23時)84時間、土曜日の午前をトータル12時間、この間に放映された食品CMを調査分析しました。その結果TVCMで販売促進されている食品は推奨されている摂取量に対して砂糖、脂肪、タンパク質、塩分、セレニウム、ナイアシン、飽和脂肪、チアミン、コレステロールが過剰でした。一方、鉄、リン、ビタミンA、炭水化物、カルシウム、ビタミンE、マグネシウム、銅、ポタシウム、パントテン酸、食物繊維、ビタミンDは不足していました。
この結果から准教授らは薬と同様食品のCMでも栄養のバランスに注意するように警告させるべきではないかとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Journal of the American Dietetic Association 6月号
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