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2010年06月02日(水)

[メディカル]アキレス腱などの大きな腱は、細胞の修復再生頻度が低い

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人体の細胞は一定の期間で再生修復を繰り返していくことは、よく知られていることだと思いますが、アキレス腱など強い力のかかる大きな腱は、常に緊張を強いられているわけですから細胞の修復、再生頻度も高くなるのではないかと推測されてきましたが、実際はそうではないことが英国・ロンドン大学・University College LondonのHelen Birch博士らがJournal of Biological Chemistry 5月21日号に発表した研究で明らかになりました。
人間のアキレス腱や馬の浅肢屈筋腱(Superficial digital flexor tendon=人間のアキレス腱のような部位の腱)は、体重を支えて歩いたり走ったりするので腱のコラーゲンが受けたダメージは修復され続けなくてはなりません。しかしながら、博士らが様々な年齢の馬を対象に、馬の様々な部位の腱組織におけるタンパク質代謝回転を調べたところ、あまり負担が多くない前脚の総指伸筋腱(Common digital extensor tendon)のコラーゲン半減期が34年だったのに対し、大きくて重要な後ろ足の浅肢屈筋腱のコラーゲン半減期は198年だったそうです(年に0.25%しか再生修復しないということになります)。つまりコラーゲンの再生修復頻度が前脚よりも、より重要な後脚の方が低いというわけです。
この結果から博士らは人間も年をとることでダメージが蓄積し、アキレス腱などの大きな腱に障害を受けることが多くなること理由が説明できるとしています。
                                       医療ジャーナリスト 宇山恵子
Journal of Biological Chemistry 5月21日号

キーワード:
メディカル
サイエンス
再生

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