2010年05月26日(水)
[メンタル]うつ病の認知行動療法―電話診療でも面接診療に劣らない効果

米国・ユタ州・Brigham Young UniversityのDiane Spangler教授らがBehavior Therapy 6月号に発表した研究によると、うつ病の認知行動療法は電話によるものでも面接による診療とほぼ同様の効果があるということです。
教授らはうつ病と初めて診断された患者30人を対象に、通常行われる病院の診察室での8回のセラピストによる認知行動療法の面接診療の代わりに、同様の認知行動療法を電話を使用して行いました。電話診療の時間は一回あたり21分間から52分間で行われ、患者には抗うつ薬は投与されませんでした。6ヶ月後42%の患者がうつ病から回復したそうです。この回復率は面接による直接診療の回復率である50%に近い数値であり、教授らは電話診療の効果が満足に足るものであることを示しているとしています。
ただし教授はこの結果が、どの患者にでも適応できる療法ではなく、また今回の実験参加者は30人という少ない状態なので、今後の研究が必要であるとしがならも、通う必要もなく、診察を待つ無駄な時間とバツの悪い思いなどもなく、フレキシブルな治療法で、副作用もないという利点が、電話診療にはあるとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Behavior Therapy 6月号
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