2010年05月25日(火)
[サイエンス]マラソンで細胞の自殺プログラムが休止する

アポトーシスとは人間も含む多細胞の生体にプログラムされた細胞の死に方の一種で、個体を良い状態に保つための管理調節された細胞の自殺とでもいうものですが、イタリア・ローマ大学のGabriella Marfe博士らがBMC Physiology 5月12日オンライン版に発表した研究でマラソンなどの激しい運動がアポトーシスを休止させることが分かりました。
博士らは健康なアマチュアランナー10人が42.195km走破した直後に血液のサンプルを取り、血中のPBMC(末梢血単核球)分析しました。
その結果サーチュインという長寿と細胞の死に関わっているタンパク質などが増加していたそうです。博士は特にサーチュインの中でもサーチュイン1というタンパク質は激しい運動で細胞が傷ついて死んでしまうことに対する保護的・防護的な作用をしているのでこのような結果が得られたのではないかとしていますが、ただし長寿を求めて細胞のアトポーシスを遅らせるために素人考えで勝手にマラソンのような激しい運動をすることは健康を損ねるだけなのでプロのアドバイスに基づいてトレーニングするようにとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
BMC Physiology 5月12日 オンライン版
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