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2010年05月22日(土)

[サイエンス]性同一性障害男性患者と一般男性の違い、空間認知機能の脳画像が証明

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女性は男性よりも道に迷いやすいとか、地図が読めないなど、空間認知能力は男性の方が一般に優れているといわれていますが、性同一性障害を持つ男性の脳機能は男性と同様なのか、それとも女性と同様なのか、美に関する分野でそうした方々が活躍されているのを見るにつけ、研究者ならずとも脳機能の性差との関係がどうなのか関心のあるところだと思います。

ドイツ・ミュンスター大学のSonja Schöning博士らがjouranal of sexual medicine 5月号に発表した研究によると、性同一性障害男性患者は、少なくとも心的回転課題を遂行する際の脳の働きには、一般男性と違いがあることが明らかだそうです。

心的回転課題とは、向きが異なる図形の対、あるいは鏡映関係にある図形の対どちらかを提示させた際、一方の図形を心的イメージとして回転させ照合させる課題で女性よりも男性が得意とする課題でもありますが、博士らは11人の性同一性障害男性患者と比較対象となる一般男性を被験者としてホルモン治療の開始前とホルモン治療を行っている期間の2度、この心的回転課題行っている最中の彼らの脳の画像を3テスラのfMRI(機能的磁気共鳴断層撮影)で調べました。その結果、ホルモン治療を開始する前も、ホルモン治療中も性同一性障害男性患者は脳の側頭野後頭部が活発に活動していましたが、一般男性では心的回転で鍵になる場所といわれている左頭頂葉皮質が活発に活動していました。

博士はこの実験結果から性同一性障害の男性はホルモン治療の影響ではなく、生まれつき一般男性と脳の働きに違いがあることが立証されたとしています。

医療ジャーナリスト 宇山恵子
Journal of Sexual Medicine Volume 7 Issue 5 (May 2010)

キーワード:
ホルモン
脳
認知機能

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