2010年05月08日(土)
[メディカル]たった1回の軟性S状結腸鏡検査が直腸結腸がんの予防に

英国・ Imperial College London のWendy S Atkin教授らが“The Lancet”4月28日オンライン版に発表した研究によると、55歳から64歳の間にたった一度軟性S状結腸鏡検査をしただけで、直腸結腸がんの発生率が33%、死亡率が43%も減らせることがわかりました。
研究は、55歳から64歳の男女をランダムサンプリングして選ばれた112,939人を、何もしないグループと57.099人の軟性S状結腸鏡検査を一度受けるグループ(検査でポリープなどが見つかれば切除された)に分け、2つを比較して検証されました。
研究開始から11年間に何もしなかったグループでは1818人が直腸結腸がんと診断され、そのうち538人が亡くなりました。検査を受けたグループでは706人が直腸結腸がんになり、そのうち189人が亡くなりました。
この結果から教授らは、軟性S状結腸鏡検査でスクリーニングを受けポリープなどを早めに切除することが、実際に直腸結腸がんの発症を防ぐ効果があり、社会的なコストを考えても有用であるとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
The Lancet, Early Online Publication, 28 April 2010
doi:10.1016/S0140-6736(10)60551-XCite or Link Using DOI
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