2011年12月21日(水)
【メディカル】ビタミンDの血中濃度が乳がんの大きさに関係する!

乳がんと診断された場合、その患者のビタミンDの血中濃度が高いほど腫瘍が小さく、逆にビタミンDの濃度が低いほど、腫瘍が大きくなることが、米国・テキサス州サン・アントニオで2011年12月6~10日まで開催されたSABCAS2011(サン・アントニオ乳がんシンポジウム)において、ベルギー・ルーヴェン・カトリック大学Barbara Brouwers博士らが発表した研究で明らかになりました。
博士らはビタミンDの血中濃度が、さまざまな慢性病に関して重要な関わりを持つことが知られており、ビタミンDの低水準が、乳がんのリスク・ファクターである可能性を示す研究結果も存在することから、ビタミンDと乳がんの遺伝的リスクとの関係に関して、大規模な調査結果について、データを分析しました。
データは2003年から2010年までの期間に、早期の乳がんであると診断された1800人を調査対象としたもので、乳がんと診断された時点での彼女たちの血清ビタミンD(25-hydroxy vitamin D3)の水準がデータとして採取され、その後、平均4年間継続的に調査が続けられ得られたものでした。
データを分析した結果、ビタミンD水準が0.4 ng/mL 低下ごとに、乳がんの腫瘍の大きさが1㎝大きくなることがわかりました。しかしながら大きさ以外の悪性度やリンパ節への転移などには影響していませんでした。
そしてビタミンDが診断時点で30 ng/Ml以下で明らかに欠乏状態だった患者は、3年以内の再発率が有意に高く、一方ビタミンD濃度が通常レベル以上の患者では、3年、6年の再発リスクが低いことも明らかになりました。
博士らはビタミンDを補充することが、乳がんの予防と治療に有効かどうかを、今後は研究するとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
SABCS 2011; Abstract P5-05-01.
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