2010年04月29日(木)
[サイエンス]女性の不感症治療に光明

製薬会社ファイザーの研究 チームが4月13日のBritish Journal of Pharmacology に発表した研究で、女性の性的興奮障害のメカニズムが明らかにされました。
女性の性的興奮障害Female sexual arousal disorder (FSAD)は、年齢に関わらず女性全体の40%に何らかの形で経験されているとされていますが、こうした女性においては、性器が性的刺激に反応せず、そのことによる性的亢進の困難と苦痛が訴えられています。
研究チームによると、刺激が神経に伝わってよく知られた神経伝達物質であるvasoactive intestinal peptide (VIP 血管活性腸管ペプチド)が放出されることで血流が増し、性器が興奮します。
しかしVIPはNeutral Endopeptidase (NEP)という酵素で分解されてしまうので、効果が長続きしません。彼らの発見した新たな薬はVIPがNEPで分解されるのを防ぐので、性的興奮をパワフルで長時間続くようにするのだそうです。
研究チームによれば、女性の性的興奮メカニズムの実証的解明は緒に就いたばかりであり、この薬に関しても動物実験の段階でFSADの薬として開発する予定は現在のところはないとのことです。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
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