2011年10月30日(日)
【食】甘い炭酸飲料を飲み過ぎているティーンたちは暴力的でキレやすい

アメリカの調査によると、週に5缶以上の甘い炭酸飲料を飲む高校生は攻撃的・暴力的でキレやすいことが明らかになりました。これはアメリカバーモント大学のSara Solnick 博士とDavid Hemenway博士によって、2011年10月のオンライン版「Injury Prevention」に報告された結果です。
ジャンク・フードと犯罪についてアメリカでは「トゥインキー・ディフェンス(トゥインキーはお菓子の名前)」という、ジャンク・フードを過食したことにより、善悪の判断がつかない状態に陥って犯罪を犯したため、減刑された異色の判例があります(1978年にサンフランシスコ市長と市議会議員を同僚議員のダン・ホワイトが射殺し、2人を殺害したにもかかわらず、懲役5年に減刑された事件)。
またいくつかの研究では、甘い炭酸飲料を飲み過ぎると、心の健康を害して、社会不適応を起こす可能性が指摘されています。
今回の調査では1878人の高校生(半数が黒人、33%がヒスパニック系、9%が白人系、8%がアジア系)が対象で、全体の30%近くが週に5缶以上の甘い炭酸飲料(ダイエット系ではないもの)を飲んでいました。そして研究者らは、週に5缶以上甘い炭酸飲料を飲む高校生は、飲まない高校生に比べて、武器を所有している率が高いこともわかり、同級生、家族などに対して暴力的であることがわかりました。さらに、甘い炭酸飲料の過剰摂取は、喫煙や飲酒と同じ程度の暴力的な行為を起こす誘因になっていることもわかりました。
しかしながら、甘い炭酸飲料水の飲み過ぎが暴力を引き起こすメカニズムについては明らかではなく、研究者らは、おそらく甘い炭酸飲料に含まれる「コーンシロップ(別名は異性果糖。トウモロコシのでんぷんから抽出・精製した甘味料で、低温下では砂糖よりも甘味が強く、スッキリとした甘さなので、清涼飲料水や冷菓に用いられます)」などの甘味料と「カフェイン」が、関係しているかもしれないと指摘しています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Injury Prevention October, 2011; DOI: 10.1136/injuryprev-2011-040117.
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