2011年06月01日(水)
【ライフスタイル】適度な睡眠とストレスを減らすことが減量には重要なポイント!

米国・オレゴン州ポートランドのカイザー保険健康研究センターの研究チームが、International Journal of Obesity 2011年3月29日オンライン版に発表した研究で、肥満者が減量に成功するためには、適度な時間の睡眠を取ることと、心理的なストレスが少ないことが、重要な要因となることが明らかになりました。
研究チームは肥満者が減量プログラムに参加するに際して、最終目標を達成するために、どのような要因が影響をあたえるのか、成功を予測する要因は何かを調査する目的で、長期間の介入実験調査プログラムを実施しました。
研究は472人のBMI値30-50の肥満者を対象に、26週間継続して実施されました。参加した被験者は、少なくとも26週間(6ヶ月)で最低4.5kgの減量を達成目標とし、期間中22回の減量のためのミーティングに参加して体重チェックを行い、果物と野菜の多い低脂肪、低糖分食メニューで1日あたり500カロリー減らすことを指導され、さらに毎週合計180分の運動を行うように指導されました。
また参加者は日々の食事の記録を取ることも義務付けられました。また参加者たちは実験開始時と終了時に日々睡眠の状況、心理的ストレス度、抑うつの有無と度合い、TV視聴状況、パソコン使用状況なども調査され、減量目標達成との関係が分析されました。データを分析した結果、4.5kgの減量目標達成率が最も高かったのは、1日の睡眠時間が6時間以上8時間以内で心理的ストレス度が最も少ないグループに属する参加肥満者でした。このグループに属する参加肥満者は、約75%が最低4.5kgの目標を達成しており、6時間以下の睡眠で、ストレス度が最も高かったグループに属する参加者と比較すると、2倍の達成率でした。
研究チームによると、データを解析した結果、減量目標達成の成功予測要因として睡眠時間とストレスの低さが大きく、事前のストレスが低いほど減量率が高くなることがわかりました。また減量の与える効果として、減量することにより、ストレス度と抑うつ度が統計的に有意に低下することも明らかになりました。
研究チームはこの結果は参加者の動機づけが高く、高学歴だったことも考慮される必要があり、すべての肥満者に適応できるかどうかは、さらに研究が必要であるとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
International Journal of Obesity 2011年3月29日オンライン版
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