2011年05月25日(水)
【食】お茶は温度と湿度にデリケート!保存状態で健康への効果が影響されやすい!

最近では、さまざまな研究から、緑茶に含まれるカテキンの抗酸化作用が、心臓病や糖尿病、がん予防などに効果があると、一般にも知られることとなり、成人病大国である米国での消費も増大し、米国が輸入する緑茶の量は1998年から2007年までの間に、6倍にもなったということです。
日本人であればお茶、特に抹茶はすぐに香りや風味が損なわれてしまうデリケートなものであることは知っていますが、最近になって関心が高まりだした米国でも、その効能を最大限に生かすために、どうするか研究が盛んになってきたようです。
ノーベル賞を受賞した根岸博士が在籍することで日本でも知名度が上がった、米国・パデュー大学のLisa Mauer教授らが、Journal of Agricultural and Food Chemistry 2011年4月17日オンライン版に発表した研究で、米国で一般的に消費されている噴霧乾燥した緑茶パウダーは、温度や湿度の影響で含有されるカテキンの成分の劣化に大きな違いがでることが明らかになりました。
教授らは緑茶パウダーを、1800以上のサンプルに分け、さまざまな温度(摂氏25-60度)と湿度(43-97%)の下で、16週間保存し含有されるカテキンの劣化・減少を測定しました。高速液体クロマトグラフィーによって、カテキンの含有量を調べた結果、高温、多湿になるほど、カテキンの減少率が増大し、特に温度が主な要因であることが明らかになりました。
教授らはこの結果は、緑茶パウダーの商品として、健康に寄与する効能の維持できる有効期間を算出するのに、大いに役立つはずだとしています。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
Journal of Agricultural and Food Chemistry 2011年4月17日オンライン版
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