2011年04月11日(月)
【食】イチゴを食べることで食道がんのリスクを減らせる!

米国・オハイオ州立大学総合がんセンターのTong Chen博士らがフロリダ州オーランドで4月2日~6日に開催されたAmerican Association for Cancer Research (AACR) 102nd meeting 2011で発表した研究で、イチゴに前がん病変の組織学的グレードを低下させ、がんに関連した分子を減少させる効果があることが明らかになりました。
博士らはラットを使用した先行研究で、イチゴにラットの食道の腫瘍形成を抑制する効果があることを発見しており、今回人間にも効果があるのかどうかを調べる目的で、フェーズⅠbの段階の臨床治験を実施しました。
治験は中国で実施され食道に前がん性病変のある患者にイチゴを摂取させ、その効果が分析されました。博士らは36人の患者に毎日60gのフリーズドライのイチゴ(生であればその10倍の600gと同じ)を、コップの水で溶かし6ヶ月間継続して摂取させました。治験の開始前と終了後に、患者の生検標本が採取され、博士らが分析した結果、36人中29人で前がん病変の組織学的グレードが低下していることがわかりました。
博士によると、食道に前がん病変のある患者の大部分がその後数十年で食道がんになると考えられていることから、イチゴで前がん病変の進行が遅らすことができることは大変重要な意味を持つとしています。
食道がんの95%は博士らの研究する食道扁平上皮がんで、生存率が非常に低く、診断された場合は5年後まで生存する患者は、わずか10%に過ぎず、中国、イラン、日本、フランス、プエルトリコに患者が多いということです。
医療ジャーナリスト 宇山恵子
The Ohio State University Medical Center news 2011.4.06
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