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リンパドレナージ
リンパドレナージ
欧州では40年前から保険適用されている治療。リンパドレナージは、1936年にフランスの学会でエミール・ボッダー博士が発表したのがはじまり。当初は皮膚のケアや美容が目的だったが、その後ミヒャエル・フェルディ教授らが研究を重ね、長期的な臨床試験に基づいて「複合的理学療法」として確立、むくみの改善、皮膚の組成、身体機能の回復などに役立つ治療法として注目され続けている。
ドイツやデンマークでは40年ほど前から保険適用されており、日本でも2008年から「リンパ浮腫指導管理料」としてリンパ浮腫を発症する可能性がある手術(がんの外科手術によるリンパ節切除など)を受けた患者への早期指導が保険適用になった。
治療の流れは、医師による診断のあと、必要に応じて「医療リンパドレナージセラピスト」によって皮膚を保湿し、清潔に保つ「スキンケア療法」、「リンパドレナージ」、弾性包帯、弾性着衣などを用いた「圧迫療法」、筋肉のポンプとしての作用を応用する「運動療法」などを行い、最後にそれぞれを患者自身ができるように「セルフケア」を指導する。
注意点:「リンパマッサージ」という名前で、リンパ節付近を強く押したり、刺激したりする療法があるが、腫れやしこりの原因になったりするので注意しよう。リンパへの刺激はゆっくりじっくりとマイルドに行うほうがいい。
〝医療リンパドレナージセラピスト〞とは?
おもに、看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師が、専門の知識を習得し、専門セラピストとしてリンパ浮腫の治療にあたる。
【エビデンス】
2011年6月の『Journal of Plastic, Reconstructive & Aesthetic Surgery』という医学雑誌に東京大学医学部形成外科の研究者らが発表した研究によると、両方の下肢にリンパ浮腫があり、詰まったリンパ管を静脈につなぐ外科手術を受けた直後から片脚だけ美容ローラーによるリンパドレナージを行い、もう片方の脚は手術後3週間してから通常の手によるリンパドレナージを行った。美容ローラーを使った理由は、患者さん自身の手によるリンパドレナージだと、力の加減がわかりにくいという問題が発生した経験があったため。実験の結果、美容ローラーで手術直後からリンパドレナージを行った脚のほうが、回復が早かったという。
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